• Happy Avenue
    Happyルール|世界初の女性ニャティティ奏者・アニャンゴ

Happyルール|ビーガンレシピプロデューサー・百木静音

Happy Avenue

ビーガンレシピのプロデューサー・デベロッパーとして、植物性食材のみを使用したメニューの考案、企業のレシピプロデュースを行う百木静音(ももきしずね)さん。

百木静音さんにインタビューを行い、ハワイでビーガンと出会い、レシピ開発を通して気づいた「Happyルール」について伺いました。

バックグラウンドを教えてください

Happy Avenue

―はじめまして、まずはバックグランドについて教えてください。

1993年に鎌倉で生まれ育ち、大学はハワイ島ヒロへ。そこでは天文物理学を専攻しました。帰国後、淡路島の大学に編入をし、栄養学・食・農学を学びました。

滞在していたハワイ島のヒロはオアフに比べてシティではないので、田舎っぽく原始的な雰囲気だったためかビーガンが多かったんです。私は日本育ちなので、魚や肉を食べて、出されるものは残さず食べると言う精神はあったのですが、自分で食を選択する時は「ビーガン」という食生活がしっくりきました。

ビーガンを知ってから、食への興味が強まっていきました。そのため、農から食品加工まで学べる日本に帰国した際、淡路島の大学に行き着いたんです。

―家族の影響はありましたか?

Happy Avenue

母や祖母・祖父は、鎌倉に移る前はサンフランシスコに住んでいました。そのためか、祖母が作る料理は和食・アメリカの家庭料理が多かったんです。私も小さい頃から祖母の姿を見ながら真似たり教わったりしていたので、今の活動に大きく影響していると思います。

昨年、祖母が他界したことをきっかけに、たまに家で残してくれたレシピ帳を「ビーガナイズ」するようになりました。肉や魚を使った料理をビーガン料理にすることで、祖母の料理に私のエッセンスも入りつつ、ビーガンの人もそうでない人も楽しんでくれるのではないかという思いがあります。

料理やお菓子を作る際は、ビーガンと言われなかったら気づかれないくらいの味や見た目を損なわないように意識しています。

―現在、日本ではどのような活動を?
ビーガンレシピのプロデューサー・デベロッパーとして、企業へレシピの提供・考案や、カフェなどでビーガンスイーツを提供させてもらっています。

THE DAYSのビーガンドッグトリーツ

 

View this post on Instagram

 

THE DAYSさん(@thedays_inc)がシェアした投稿

“愛犬と一緒に使えること”をコンセプトに、人と犬の快適でシームレスな暮らしを提案する会社「THE DAYS」と共に、ビーガンドッグトリーツを考案。都内で展開するカリフォルニア発のコーヒーショップで、発売前の先行配布もしていただきました。

 

View this post on Instagram

 

THE DAYSさん(@thedays_inc)がシェアした投稿

TREX LIVER CAFE内で、安全で美味しいドッグトリーツ(犬用おやつ)作りのワークショップの講師もさせていただきました。

THE GREEN STAMPS CAFEのポップアップ

 

View this post on Instagram

 

THE GREEN STAMPS CAFEさん(@greenstampscafe)がシェアした投稿

THE GREEN STAMPS CAFEでは、焼き菓子のポップアップや、ビーガンアイスを置かせていただいています。

THE GREEN STAMPS CAFEのビーガンアイス

 

View this post on Instagram

 

THE GREEN STAMPS CAFEさん(@greenstampscafe)がシェアした投稿

ビーガンアイスは、ピーナッツバター&クッキー、キャラメルソルト、バニラ、抹茶などのビーガン・アイスをプロデュースしました。素敵なカフェで湘南の風を感じながら、ぜひ味わってください。

―現在は鎌倉を拠点に活動されていることですが、やはりハワイと鎌倉、海も近いので雰囲気が似てるのでしょうか?

Happy Avenue

近いと思いますね。ハワイも鎌倉も時間の進み方がゆったりとしているのが似てる。

ただ、やっぱり生まれ育った場所である鎌倉が「肌に合う」感じはあります。人と人との繋がりがあって、絶対的なコミュニティが出来ているんです。

鎌倉は年齢層が高く、山と海の文化が調和して、のんびりとした雰囲気。東京も色んな人がいて面白いのですが、鎌倉にいると縁が繋がりやすいような気がします。

ハワイ生活で気づいた「自分の色」

Happy Avenue

―海外生活でカルチャーショックはありましたか?

自己主張する大切さと「普通」がないこと

行った当初は「自己主張をしなければいけない」「人に合わせることがよい事ではない」と思いました。日本人は「人に合わせること」を重視する文化なので、それが普通だと思っていました。けれど、そこまで人に合わせなくても良いなと感じたんです。

人種が多いので「常識がない」というのは思いましたね。ハワイは日本よりも多人種なので「普通」がないというのは、良い意味で自分の「常識」が崩れた気がします。

日本人の誇りと考え方の変化

でも、住めば住むほど「日本人としての誇り」が生まれてきました。最初は「常識が崩れたこと」が良いことだと思っていたのですが、ハワイという外国での「常識」が日本で通じるわけではないんですよね。

海外では、箸(はし)を持てない人もいるので、箸のマナーにこだわることは意味のないことだと感じました。でも、日本に帰国すれば箸が使えるのが常識。結局は「育った環境のマナーができる」という人が、素敵な人なんだなと感じるようになりました。

そういう意味では、海外に渡って自分の器が広がった気がします。

―その土地に合わせることが良い?

最初は“合わせちゃってた”んですよ。それで良いと思っていました。でも、合わせすぎず、自分の常識を持ちつつ、その土地の常識もわかっていることが重要なんだと考えが変わりました。

海外と日本国内を見ても、東京や鎌倉、北海道、沖縄などで文化や価値観が微妙に変わるように、どっちが良いではなく両方いいんだと思います。例えば、地方の人が東京に出てきて、みんなが持っていないモノを自分が持っているというのが「自分の色」なんですよ。

海外っていいなと思ったのは、自分の変化に気づけたことでしょうか。いい意味で合わせることをあまり考えなくなりました。

―自分を変えずに土地に適応するということが重要ですよね。

自分の色もあった上で適応しないと、コミュニティの中で何もできない。グループの全員が同じ色だったら何も生まれないけど、お互いが補うような関係が作ることができれば、自分のポテンシャルや才能を出せるんじゃないかと思います。

ビーガンフードとの出会い

Happy Avenue

―ビーガンフードとの出会いを教えてください

ハワイのヒロで初めて「ビーガン」という食生活に触れました。もともとビーガンは知っていたのですが、あまり興味がなかったんですね。

日本では、卵や魚・肉も好きだったので、さほど関心はありませんでした。ですが、ハワイのヒロでのルームメイトとの出会いがきっかけで、ビーガンを取り入れ始めました。

ハワイの生活では、ルームメイトや友人と料理を作るという習慣がありました。一緒に買い出しをすることがあり、ビーガンだけど美味しいという商品を教えてくれて興味を持つようになったんです。もともと料理が好きだったので、工夫次第で好きな味が作れることが化学実験みたいで楽しくなってきました。

また、もともと肉をたくさん食べていたわけではなかったので、抵抗なくビーガンの食生活を受け入れることができたんだと思います。

―ビーガンの栄養面や健康面についてどうお考えですか?

栄養や健康については、ビーガンだから全てが良いというわけではないと思っています。ビーガンを取り入れていても、太っている人はいます。私の場合、たくさん種類を食べられるようになったので、体調面が良くなり、顔色も良くなった感じがします。

もちろんビーガンでも、同じものを食べれば偏ってしまうので、野菜不足だなと感じた時や胃が悪いときに取り入れるとか、食生活ジャンルの一つの選択肢だと私は感じています。

―ビーガン思想についてどう思われますか

ビーガンというと「動物愛護」のコミュニティと結びつく部分はありますよね。ですが、私は動物への愛はあるけれど、食としては感謝の念を持っていただくのが良いのではないかという考え方です。

ハワイのヒロでは、自分で狩りをした動物しか食べないというビーガンの人もおり、自分の体のだけを考えてビーガン生活を送る人もいました。一方で、動物愛護のみを考えている人は、栄養素などを気にしていなかったり。

ビーガンというと、一括りになりがちですが、人によって考え方は様々ですね。

―ビーガンを取り入れて生活に変化は?

ビーガンを取り入れてから健康的になりました。色んなものを食べるので、良い意味で体重は徐々に増えて、顔色が明るくなったり。気持ち的にも身体的にも循環が良くなっていると感じていますね。

―ビーガンの味が苦手という方がいますが、どう思われますか?

ビーガンの味は、本当に「調理次第」だと思っています。

もともと家族が「肉食」で、周囲にビーガンが一人もいなかったので、やっぱり野菜だけの料理だと味気ない。そのため、お肉の代わりになるような食材を使って調整しています。味は調理で変わるので、最終的にはビーガンと気づかないで食べて欲しいですね。

―野菜を食べたくてもサラダだと限界があるので、ビーガンレシピは野菜を食べたい人にとって嬉しいのかもしれませんね。

たしかにそうですね。私も毎日ビーガンでなくても、食の選択肢として“たまに作る”でも良いと思っています。お店でしか食べられないものではなく、自分でも気軽に作れるものだと認識して欲しいですね。

自分で選択する「納得感」が大切

Happy Avenue

―食への安全性やオーガニック食材については?

オーガニックはあまり意識してないですね。淡路島で出会った教授や現場の農家の方からの話が食への意識が高まったきっかけだと思います。

オーガニックが100%体に良いわけではない

オーガニックが100%体に良いと勘違いしている人もいますが、多視点で見ると実はそうじゃないんですよね。

農家の方にとって、オーガニックの育成(有機農業)はとても難しいものですし、使用している農薬も国で決められた基準値があるので、体への害はないんです。規定以上の農薬を使えば害になりますが、農家さんが安全の範囲内で上手に付き合っている結果、美味しいお野菜を毎日食べる事ができるんだと思います。

どんなことも良いこと悪いことは表裏一体なので、最終的には自分が納得することが大切だと思います。そのため、オーガニックとそれ以外で区別するのではなく、自分が美味しそうだと思った食材を買うようにしています。

インスタグラムでビーガンレシピを発信

―インスタグラムでレシピを発信されていますね?

 

View this post on Instagram

 

Shizune Momoki 百木 静音さん(@shizunem04)がシェアした投稿

レシピをハッシュタグ「#しずメシ」で配信しているのですが、ビーガンになる前から続けています。最初は、広めたいというよりも、自分のメモ用だったんです。

―周囲から反応はどのようなあったのでしょうか?

周囲からは「食べたい、作ってよ」という感じでしたが、ポップアップなど表現の場を通じて感想や意見をもらえるようになりましたね。レシピを見て「オーブンを買ったよ」という報告もあって驚きました。

少し前までは、日本ではあまり手に入りにくい食材が入っているレシピもあったのですが、最近では日本のスーパーで手軽に安く買えるような食材でレシピを開発しています。

Happyルール|百木静音

Happy Avenue

―最後に「幸せになるための秘訣 = Happyルール」を教えてください。

私のHappyルールは一言で表すと「楽じゃなく楽しいを選ぶこと」かなと思います。漢字は同じなんですが、楽はせずに楽しいと思ったことをやろうということです。

レシピ開発や料理も「伝えたい」というよりも「楽しい」からやっているんです。自分がしたくてしていること。自分の色を出し切って「究極の自己中」でいると、相手に対して「余裕」が生まれる気がします。

自分を持っていると「相手の良さ」も自然と見えてきて、尊重できてる。相手や周囲のことよりも、まずは自分の「楽しい」と思うことをトコトンやりきることが私の「Happyルール」です。

百木静音/Shizune Momoki

Happy Avenue

ビーガンレシピプロデューサー・デベロッパーとして、植物性食材のみを使用したメニューの考案、企業のレシピプロデュースを行う。

Web:The Sound Of Grains
Instagram:shizunem04

編集後記

ハワイの爽やかな雰囲気を身にまとったようなHappyオーラ全開の素敵な方でした。自分を持っていながらも、相手も尊重するというのは簡単そうで難しいこと。ですが「Happy」になるために必要なルールなのかもしれませんね。

インタビュー中に、ニューヨークで活躍されているお姉さま、同時通訳者であるお母さまのお話も興味深かったです。ありがとうございました。

編集部より出演者募集のお知らせ

Happy Avenueでは、輝く女性をテーマにHappyルール出演者したいスペシャリストを募集しています。

ご応募の詳細・応募はこちら

Pocket