メイク動画やコスメ情報などをSNSで発信し注目を集めるコスメコンシェルジュ・ささきともみさん。
コスメとの出会い、現在の活動を通じて感じた「Happyルール」について伺いました。
もくじ
ささきともみのバックグラウンド
―はじめまして、バックグラウンドを教えてください
メイクとの出会いは、小学生の時です。日本舞踊の発表の当日、あがり症の私は「出たくない」となってしまいましたが、日本舞踊用のメイク(赤い口紅とアイライン)を施してもらうと、緊張せずに発表会にのぞめました。自分の顔を鏡で見て「全然、自分じゃない」「少しの化粧で自信が出るんだ」と強く思ったのが、最初です。
中学生になってから、化粧品を自分で買うようになりました。どんどんメイクに惹きこまれていきましたが、今のようにテクニックはないので、とにかくやってみるという感じでした。高校生になると、メイクが好きな友達もでき、よりメイクの楽しさを知っていきました。つけまつげやカラーコンタクトが流行っていた時代なので、今とは雰囲気の違う化粧です。
低学年の時は、海や山で遊ぶ時間が長かったので、カブトムシを捕まえに行ったりと活発な子供でした。日本舞踊をきっかけに化粧を知れたのは、運が良かったですね。
―親御さんが「美容に厳しい時期」はありましたか?
厳しくなかったわけではありませんでしたね。祖母も同居していたので、反対とまではいきませんが「あまり派手にはしないで」という雰囲気はありました。ただ、姉もいたので、私ばかり言われることはなかったです。
化粧が仕事になった理由
―化粧が美容になっていった経緯は?
もともとは、歯科助手として歯科医院に勤めていました。その頃は、この仕事をずっと続けると思っていたんです。
忙しさで化粧することさえも忘れていたのですが、ある時、ふと化粧が好きだったことを「あんなに化粧が好きだったのに……」と、思い出して寂しくなる瞬間がありました。なので、少し仕事から離れてみようと決意したんです。それから地元を離れ、九州は福岡県で、一人暮らしを始めました。
―九州の“大都会”を目指したんですね
24歳の時、たまたま化粧品を扱う会社に出会い、入社させていただきました。派遣社員から正社員になった頃「日本化粧品検定」に出会い、メイクや美容などを学ぶうち「メイクってやっぱり楽しい」と思うようになりました。かといって、すぐに「独立する」という考えはなく、美容を学びながら仕事をするのが居心地いいと思っていました。
インスタグラムに、自分のメモ用として、メイクの投稿をしていました。非公開にしていたのですが、ある時に誰でも投稿が見られるように公開したところ、急に300人くらいフォロワーが増え、それから間もなく3万人に。なぜこんなに色んな人が見てくれたのかはわかりませんが、自分の投稿が「誰かのためになっている」と実感し、これを仕事にしてもいいかなと思い始めました。
インスタグラムを通じて、少しずつお仕事をいただけるようになり、しっかりと向き合おうと感じて化粧品会社を退職しました。
―自然な流れで活動が始まったんですね、会社員とインスタグラマーをどちらもやるという選択肢は考えましたか?
会社員をやりながらインスタグラマーをやっても良かったのですが、性格上、二つを同時進行できないタイプなんです。昔から器用ではなく、複数のことを追うと共倒れすることが多かったので、きちんとシフトチェンジをした方が、考える時間もできて、もっと可能性が広がると思い決断しました。
会社員しながらもずっと考えていて、昇進の話もいただいていたのですが、お断りして退職。それから、徐々に今の活動スタイルを確立していきました。そして最近、九州より仕事量が多く、新しいものに触れることができるならと、28歳にして勇気は必要だったのですが、上京を決意しました。
―上京を決意したきっかけは?
これまでは、お仕事をお断りすることが多かったんです。交通費もかかりますし、宿泊しないといけないのが大変だったので。でも、できることならちゃんと受けたいなと思った時に「関東に行ってしまえば済む話だな」と思いました。それから1ヶ月くらい考えたのですが、最終的には「もういっか、飛び込んでしまえ!」と思い切りましたね(笑)
思い切った形にはなったのですが、これから頑張って行かなければならないなと思っています。
―現在の主な活動は?
主な活動としては、インスタグラムやブログでPR動画の配信、化粧品の紹介をしています。ただ、全ての商品を受けているわけではなく、自分が「いいな」と思ったものだけを引き受けるようにしています。良くないと思っている成分が入っている化粧品、自分が「いいな」と思わないものは、フォロワーさんにオススメできないのでお断りしています。
多くの人が買って満足する「アイシャドー」であっても、満足できない人がいるんです。そんな人が満足してもらえるように、違った使い方などを提案しています。
美容=化粧じゃない
―今回のセミナーのテーマが「ツヤ肌」でしたが、メイクをする上で大切なことはありますか?
本当の一番は「素肌」ですね。テクニックも大事だと思うですが、普段のスキンケアで「肌状態を良くする」というのが大切だと思っています。方法はありふれていて、スマホを開けば、私じゃなくても多くの人が情報を発信しています。やはり基本は「よく寝て」「(お酒を)飲みすぎないこと」ですね。
―ご自身で行なっているスキンケアは?
私は、8時間くらい寝ます(笑)あとは、肌に異変を感じたら、すぐに皮膚科へ行くようにしています。ニキビ1つでも放ったらかしにしないで、早めに行きます。エステでも良いのですが、肌荒れはクリニックへ。お医者さんに「これだけで来たの?」と言われたこともあって、少し恥ずかしいですが(笑)まめに行くようにしてます。
市販薬で美容効果が高いものがあったり、化粧で隠したりもできますが「美容=化粧」ではないので。化粧はあくまでプラスアルファなので、ちゃんと基本である「肌」を大切にして欲しいですね。
隠すところだけ集中しすぎないで、ちょっとくらいシミやクマがあった方が「人間らしい」とも思うので、バランスが大切ですね。
今後のささきともみについて
―今後の活動や展望があればお聞かせください
自分自身の技術を高めていきたいという気持ちもありますが、インプットだけでなく、インプットしたらアウトプットしたいという気持ちがあります。配信を通じて、多くの方に「自分自身のキレイ」を見つけてもらえれば嬉しいです。
誰でもコンプレックスって絶対あるじゃないですか。でも、コンプレックスをキレイに見せる方法は必ずあると思うので、多くの人が「自分自身のキレイ」を見つけてもらえるように、これから頑張っていきたいです。
Happyルール|ささきともみ
―最後に「幸せになるための秘訣 = Happyルール」を教えてください。
私のHappyルールは「どんな自分も好きでいること」です。
幼い頃から私は「何事も完璧にやり遂げないと」と頭で考えて行動してしまう性格でした。社会人になってもあまり変わらず、お願いされた仕事や任された事は、期待された以上の結果を出さないといけないと思い込んでとことんこだわって……知らず知らずに無理をして疲れているせいで、毎日電池が切れるように眠りに落ちていました(笑)そして上手くいかない時は酷く落ち込んだりして(笑)
そんな私の事をよく知る友人から「完璧主義で居るの疲れない? 完璧な人間なんて絶対居ないしもっと力抜いて好きなようにやったら?」と言われたんです。
怖いのは、そう言われた時に始めて自分が「完璧主義」だった事に気付いたという事なんですけど、その言葉のおかげで気持ちが180度変わって、上手くやれなかった自分も「よく頑張ったし、これはこれでまぁ良いか!」と開き直る事が出来るようになったんです。それからは失敗しても落ち込まなくなって、細かい事は気にせずダメな自分も認めてあげるようになって、そうしているうちに次第に色んな事もうまくいき始めるようになりました。
自分の動画や写真を撮影する機会が普通の人より多いからこそ、これは以前の自分だったら絶対に落ち込んでいたんだろうなーと思うような事もあったりして。例えば、お仕事で撮影をしないといけないのに「今すごく肌が荒れてる……!」なんて事もよくあって、でも毎日完璧な肌状態でいる事なんて出来ないので、自分なりに着眼点を変えてみて、その肌荒れを生かしたファンデーションのカバー力をお見せする事が出来たりして、むしろ肌荒れててラッキーくらいの気持ちで楽しく取り組めるようになりました。
先日のセミナーでも少し触れさせていただいた内容にはなりますが「クマもシミもニキビ跡も少しくらい見えてる方が人間らしくて私は好きです、人形では無いので」と言ったのも、一部はこういうところからきています。外国の方のメイクを見ていると、元々そばかすが無い方があえて描き足してチャーミングに見せたりするメイクがあったりして、人間らしくてすごく素敵だと思います。
これはお仕事だけではなく色んな事で言える事だと思っていて、上手くいってもいかなくても「どんな自分も好きでいてあげよう!」と思う事で、何事も楽しめたり、新しい自分を発見できたりと、日々モチベーションが上がっているように思います。
ささきともみ/Sasaki Tomomi
元化粧品メーカー勤務のコスメオタクで、アメブロトップブロガー。インスタグラムを中心に、メイク動画やコスメ情報などを発信している。
3月13日、BeautyU(薬 マツモトキヨシ 銀座中央通り店)にて、セミナー「キレイな人は“塗り方”が違う!ツヤ肌仕上げのベースメイク」の講師を務めた。
Instagram:tomomi_sasaki_
BeautyUとは
働く女性の美と健康をUPする”新業態としてマツモトキヨシが銀座にオープン。
美しさを時間をかけずに、シンプルに気軽に手に入れられる「10min.Beauty」をコンセプトに、ここでしか体験できないカジュアルでありながら革新的なサービスを提供しています。
【店舗情報】
マツモトキヨシBeautyU銀座中央通り店
中央区銀座8-8-5
WEB:BeautyU
Instagram:beautyu_lab
マツモトキヨシとBeauty naviがコラボして『美をアップデート!知らない私に出会うBeauty navi』と題したビューティーコンテンツを発信。株式会社マツモトキヨシが運営する新業態「BeautyU」にて、毎回テーマに合わせた専門家を講師として招き、忙しい女性にぴったりなBeauty Tipsをレクチャーするイベントを毎月開催。過去に公開されたコンテンツに関してはアーカイブにて公開中。
WEB:Beauty navi
編集後記
セミナー「キレイな人は“塗り方”が違う!ツヤ肌仕上げのベースメイク」に参加させていただきましたが、ささきともみ さんの解説がわかりやすくて、とても参考になりました。インタビューの話にもあったように、肌やメイクの悩みって多種多様で「絶対にキレイになる方法」は一つでないんですよね。セミナーでは、一人一人に合うような解説だったので「自分の場合はこうすれば良いんだ」ということが、明確にわかりました。
お話して感じたのは、様々な視点で捉える柔軟な発想力。アイディアがいっぱいで、感心してばかりのインタビューとなりました。本当にありがとうございました!
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